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セブン&アイ・ホールディングスの本社が入るビル=東京都千代田区

 セブン&アイ・ホールディングスは24日、2030年度にグループ売上高を現在の約1.7倍の30兆円以上にする目標を発表した。海外コンビニ事業を大幅に伸ばす計画で、カナダの企業から受けている買収提案に対抗し、自力で成長していく姿勢を強調した形だ。

 グループ売上高は、展開するコンビニ「セブン―イレブン」の加盟店売上高をすべて含めた金額で、24年2月期は約17兆7千億円。一方、セブンが決算で発表する売上高(営業収益)は、加盟店から受け取るロイヤルティー(売上高の一部)のみが計上されるため、約11兆4千億円だった。

 今後グループ売上高を大きく伸ばす原動力と見込むのが、すでに全体の58%を占める海外コンビニ事業だ。セブン―イレブンは現在、20カ国・地域に約8万5千店あり、30年までに30カ国・地域で10万店まで増やす計画だ。

 井阪隆一社長はこの日の投資…

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